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Love☆Magic制作秘話

右のサイドバーにある「NSMP Blog Parts」でも見られるようにした今回の新曲「Love☆Magic」。

実は7月の時点でPerfumeのような曲で明るく前向きな恋愛物…恋の力がテーマかな?
タイトルは「Love☆Magic」で行こうと決めていた。

…がしかし、全く手が進まず。

精神的にも低下してしまい、全く何も手つかず状態になってしまい…何をやっているのか自分ではよく分からない状態にまで陥ってしまう。
それでも何か作らなきゃ…作るための環境を変えてみるか…とか色々考えて、スタジオの模様替えやパソコンのパーツ変更などは積極的に行う。

だが、気分的に全く動こうとはしなかった。

実はアルバム制作の方を進めようとしていたのもある。
結論から言えば来年に引き延ばし。
収録したい曲数が増えてしまい、1枚には収まりきりそうにないのでいきなり2枚組で行ってみるかとか色々思案中。

そして、8月末には鏡音リン・レンを購入するも、結局何も動き出さずじまい。

心ここにあらず状態続く…

そしてパソコンパーツも大幅に入れ替えたところでやっと動き出す。

「やるかぁ…」

動き出したのは9月30日であった。
とにかく今までとは違うニュアンスのある物が作りたかったので、まずは音作りから始まる。
そうだ!今まであまり使っていない音源を使ってみよう。
一つはシンセベース。そしてもう一つがオルガン音源であった。

実はオルガンの音には少々こだわりがある。
まだオルガン音源を持っていないときにこだわって作ったオルガンの音を使ってみよう。
それとオルガン音源と掛け合わせて使えばさらにこだわった音になるんじゃないか?
こうして自分の納得のいく味のあるオルガンの音になる。
しばらく使っていなかった唯一のハード音源であるMU128にも火が入る。
古き良き音…でも古さを感じさせない…そんな音作りが始まる。
そしてドラム…と進んでいく。
ドラムに関しては今まで選んでいたドラム音源ではなかなかしっくり来る物が見つからず…最初は妥協するかなんて思ったりもしたが、そうだ…この音源のドラムってまだ使っていなかったなぁいろんなドラムの音を聞きまくる。
よし…これで行こう!大体の音の組み合わせが出来上がる。
そして使う音源は今まで日の目をあまり見なかった音源がずらりと並ぶことになる。
しかしながら、Perfumeのような曲からは大きくかけ離れることはこの時点で決定的となる。

だけど私が目標としていつも掲げるのは今までとは違う曲、前作ったのとはまた違う雰囲気の物。でもその中に自分らしさを出す事。

自分らしさ。前は流動的なベースラインを…というのがあって、スラップベースとか好きなので結構そういうところにこだわっていた。それはエレクトーンでは演奏したくても演奏できない部分でもあったからなのかな?
でも自分が今まで作ってきた曲を振り返ってみると、エレピやピアノの音はかなりこだわって作って殆どの作品に使っているかな?
だから今回の曲も最初はピアノ・エレピはなしって思っていたけど作っているうちにここでピアノの音入れたいなぁとなってきて結果的にピアノの音も使っていたりとかね。もちろんこのピアノの音もいろんなピアノ音源から選んだ音。

途中でプロジェクトファイルが壊れてしまい振り出しに戻されたりもしたけど、10月2日にはオケが完成し、作詞者さんへ依頼する。
即日詞はできあがり、鏡音リンそして初音ミクを使った歌入れをして10月3日に完成。
てもこの段階ではまだmixがいまいちで、10月18日にmixやり直しが完成。

さて動画をどうするか…というところになるのだけど、これは既に決めていた。
ピアプロコラボ「作曲さん作詞さん作画さん。一緒に一つの曲を作りましょう!」に既に参加していて、早速曲が完成した10月3日に作画協力を求める。

参加している人たちが学生さんが多いということもあり、時間はかなりかかる物だろうというのは予測ずみ。またどれだけ参加してくれるかというのも未知数であるため、自分としてはかなりどっしりと構えていた。
少しずつ完成された絵が上がってくる。
みんなのこの曲への思い入れが絵に現れていて、逆に動画にまとめる私としてもこの絵を活かす編集としてのプレッシャーがかかってくる。
1ヶ月が過ぎ…結局全部の絵が集まりきらず、どっしりとは構えた物の締め切ることを決意。
遅くともクリスマスの1ヶ月前くらいには…という思いがあったからかな。
もともとこの曲を作ろうと思ったときは「恋愛の秋」がコンセプトで、その後に控えているクリスマスも睨んだ曲だったので…
足りないところはピアプロユーザーさんの既に出来上がっている絵で歌詞内容に合う物を選び抜く。
完成動画をあげた時点で参加していた人からの連絡が来る…それが11月12日…最初に公開となった動画であった。
もちろん…参加してくれた人の意志は聞き入れたいと思い、後日修正動画をあげることを約束。
「最後まで仕事をしたい」という気持ちが絵にとても現れていて…こうして最終完成動画が出来上がったのが11月18日でした。

今回の作品はみんなの思い入れがあってこそ出来た作品です。
動画編集に評価を頂けたことも嬉しいですし曲の評価を頂けたのも嬉しいけど、私一人の力では出来なかったこと。
曲に命を吹き込んでくれた作詞者さん、そして曲にパワーを与えてくれた作画者さん達に心から感謝です。

あとは、再生数やコメントが増えてもっともっと評価が上がってくれることを祈ります。
私のためにだけではなく、みんなのために…

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CDを作る意味

「YouTube」はラジオ代わり、CDは買わない?――イマドキ中高生と音楽

最近はデータ販売も進んできて、CDは買わないって人も多くなってきている。
私もユーザー側の意見としてはデータでもいいかって所はあるのだけど、やはりCDの音よりも劣化はしているのだ。
もっともデータ販売もCDと全く同じ音…つまりWAV(PCM)16BIT-44.1kHz(非圧縮)であれば良いのだが、売られているのはACC、MP3、WMAといったいわゆる圧縮音源なのである。
…とはいってもMDでも結局はATRACという圧縮音源であって最近ではiPod等に転送して持ち歩く。結局は持ち出して聞くときにCDの音をそのままではなく、私たちは圧縮音源の音を聞いていることになる。(iPodにはWAVでも転送できますが容量を食ってしまって大量には持ち出せない。)
なぜならば、圧縮音源とCDとの音質の差は音にこだわりのない人では分からない、若しくは聞ければいい感覚だからなのかもしれない。

あるアーティストがこんな事を書いていた。
「クリエイターからサービス業に転身しました。」

さて…どういう意味だかおわかりだろうか?

これは非常に悲しいお話で、クリエイターというのは形のある物を作るのがクリエイター。
今まではレコードやCDといった形のある物で音楽を作ってきたが、データ販売となった今…サービス業と一緒なのである。

muzieを初めとし、mySoundやニコニコ動画等にも公開するようになった私自身として、CDを作る意味を改めて考えされられることとなる。

自分自身も曲を作っている一人のアーティストとして、CDを作りたいという思いはある。
それは、CDの方がいい音で聞いてもらえますしなんと言っても形に残るからです。
その為にブックレットを作ったりして、データ販売では伝わらない物をCDとして送り出したい…という思いがあります。
もっともデータ販売でもCDのISOファイルやブックレットのPDFファイルで販売してしまえば結局CDと一緒にはなるけどね。
でもデータは消えてしまう。もっともCD-R等に焼いてしまえば別だけど、でもこのCD-Rも物によってはノイズが発生したり、中には全部再生しきれない物も出てくる。
そして何より、データ販売では絶対に出来ないこと…それは作品を手渡すということです。
自ら手渡すことは出来なくても、お店で購入したときは店員さんから、ネットで注文した時は配達員さんから作品を手渡されるのです。
データ販売はこの手渡しがないのです。
手渡しして届ける物だからこそ、いい加減な物は作れませんし…

これは私個人だけかもしれませんが、データは出来た時点であげてしまうのです。
従って、環境によっては音が割れてしまうだとか、細かい音のひずみや埋もれなど気にせずにアップしていることが多いのです。
でもCDに収録するとなると音やエフェクトを見直したりするのです。(最近はこの点も注意してデータアップするようにはなりましたが…)
形にするということは、最良の状態で届けたいという思いが生まれるのです。
そして何より、気がついたときにまた聞いてもらえるのです。
データは一度捨ててしまえば、戻りませんし…
CDは中古店などに売られてしまっても、また次の人の手元に行き渡るのです。
しかしデータの場合はどうでしょう?
販売されているデータは保護がかかっていて他人に譲ったり、売ったりすることは出来ないのです。

私もデータ販売を利用してはいますが、やはりこの曲は…と思う物はCDを買いますね。
だってCDにはアーティストの思いがいっぱい詰まっていると思いますから…

…でも私の場合CDを作ったとして売れるのかは未知数ですけどね。